インド北西部に位置するカシミール地方は、緑豊かな山々に囲まれ、豊富な水源であるダル湖を抱えた風光明媚な場所です。
夏は避暑客が集まり、冬はウィンタースポーツを楽しむ人で溢れるスリナガル(Srinagar)は、独特な食文化が発展した「グルメの街」でもあります。
この記事では、美味しいカシミール料理が食べられるレストランとカシミールティーを飲むことができるカフェを紹介します。
地元の知り合いから教えてもらった、お墨付きのレストランとカフェです!
!注意!
パキスタンと国境を接するカシミール地方は、今なお印パにおける国境紛争の最前線です。
市内はライフルを携えた軍人が多くおり、厳戒態勢が敷かれています。
ぼくが訪れた時(2022年6月)は、観光客も多く、特に危険な雰囲気はありませんでした。
状況は小刻みに変わりうるので、訪問の際は外務省等の最新情報をご確認ください。
カシミール料理
カシミール料理は、イスラム料理屈指のおいしさで知られています。
特に、ワズワン(Wazwan)と呼ばれるコース料理が有名で、インドにしては珍しく肉がメインの食材になっています。
カシミール料理の特徴は、肉(主にマトン)を多用した豪快な料理。
カシミール地方はイスラム教徒が多いため、ベジタリアンが多いインドの他地方とは異なる食文化となっています。
険しい山々で囲まれているため、他の地方で広まった菜食主義が、この地のヒンドゥー教徒には伝播しなかった、といった背景もあるようです。
また、カシミールといえば、カワ(Kahwa)と呼ばれるカシミールティーも有名です。
カワは、インドでよく見かけるチャイとは異なります。
茶葉にサフラン、シナモン、カルダモンなどのスパイスを加えて煮立たせ、さらにアーモンドやナッツを加えます。
サフランやアーモンドの芳しい香りが口の中に広がります。
AHDOO’S
カシミール料理のワズワンが食べられるレストラン。
ホテルの中にあります。
内装がおしゃれなだけでなく、ホールスタッフのサービスも丁寧で、とても居心地の良いレストランです。
ワズワンを注文する際は、メニューの中から複数のカレーソースを選ぶことになります。
注文が難しいですが、スタッフのイケメンお兄さんが優しく教えてくれます。
これで1,000ルピー。
普通の食堂に比べるとやや割高ですが、もともとワズワンは結婚式など特別な場面で食べられる料理。
ほろほろの肉と絶妙な配分のスパイス。
宮廷料理のような上品さで、食べればまるで貴族になったような気分になります。
スリナガルに来たら、ぜひ行ってみてください。
Chai Jaai
優雅なティータイムが送れるカフェ。
川沿いにあります。
店内は可愛らしい装飾です。
おしゃれなティーカップなども展示販売されています。
The Classic Cup(315ルピー) というセットメニューを注文してみました。
カワがポットで出てきます。
自分でジャムを加えて、甘さを調整することができます。
とても香りが良く、チャイと違ってこってりしていないので、何杯でも飲むことができます。
まとめ
美味しいカシミール料理、カシミールティーをいただけるレストランとカフェの紹介でした。
スリナガル出身の知り合いに教えてもらった場所なので、地元民のお墨付きです。
スリナガルを訪れた際は、ぜひ「グルメの街」を堪能してみてください。