インド北西部カシミール地方の緑豊かな街スリナガル(Srinagar)。

乾燥した気候の北インドの中では珍しく、緑と水にあふれた都市です。
高地にあるので夏でも涼しく、インド国内外から避暑客が集まります。

この記事では、スリナガルのシンボルでもあるダル湖の周辺に点在する4つのムガル庭園について紹介します。

!注意!
パキスタンと国境を接するカシミール地方は、今なお印パにおける国境紛争の最前線です。
市内はライフルを携えた軍人が多くおり、厳戒態勢が敷かれています。
ぼくが訪れた時(2022年6月)は、観光客も多く、特に危険な雰囲気はありませんでした。
状況は小刻みに変わりうるので、訪問の際は外務省等の最新情報をご確認ください。

ムガル庭園(Mughal Gardens)

ムガル帝国時代、皇帝たちは夏になると寒冷な気候のスリナガルに避暑に訪れていました。
そして、その皇帝たちが建造した庭園がムガル庭園(Mughal Gardens)。

ダル湖畔の高台や森の中に残された庭園は、今でもきれいに整備され、美しい花を咲かせています。
シンメトリーになったイスラム風の造りが特徴です。

北から順番に、4つのムガル庭園を紹介します。

なお、各庭園とも入園料は24ルピーです。

シャリマール・バーグ(Shalimar Bagh)

市の中心部にあたるダルゲート(Dal Gate)から、乗合ワゴンで40ルピー程度です。

1619年、ジャハーンギール帝が妻のために造園した大規模な庭園です。

6月に訪れたところ、園内はアジサイが満開でした。

ニシャット・バーグ(Nishat Bagh)

シャリマール・バーグから、歩いて30分ほどのところにあります。

1633年、アサフ・カーンによって造園された、カシミール地方最大の庭園です。

湖畔に建てられているため、正面にダル湖を臨む造りになっています。

チャシュマ・シャーヒー(Chashma Shahi)

ダルゲートから、乗合ワゴンで20ルピー程度です。

1632年、シャー・ジャハーンによって造園されました。
小規模な庭園ですが、高い山々に包まれているようなロケーションで清々しいです。

近くに軍の施設があるためか、庭園の手前にゲートがあります。
このゲートが開放されるのは午前10時以降なので、早朝に行っても入場できません。
その反面、10時直後に訪れれば、誰もいない庭園を満喫することができます。

パリ・マハル(Pari Mahal)

チャシュマ・シャーヒーから、山道を30分歩いたところにあります。

17世紀中頃、ダーラー・シコーによって造園されました。
小高い丘の上にあるため、ダル湖と市街地、周囲の山々を一望できます。

庭園の美しさはもちろんのこと、「地上の楽園」とも称されるスリナガルの美しい風景を楽しむことができます。

まとめ

スリナガル観光の目玉でもある4つのムガル庭園の紹介でした。
緑と水が豊かなスリナガルを象徴するような、観光スポットです。

1日かけてゆっくり、個性豊かな庭園をご堪能ください。

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