秘境と呼ばれるラダック(Ladakh)の中でも、さらに高く険しい山脈によって周囲と隔絶されたザンスカール(Zanskar)。
レーから訪れるには、カルギルを経由してバスで2日かかります。
最近、ザンスカール・マナリ間の道路も開通しましたが、依然としてインドで最も訪れることが難しい場所の一つです。
そんなザンスカール地方で中心的な役割を果たしているのが、パドゥム(Padum)という小さな町です。
この記事では、ザンスカール観光の拠点ともなるパドゥムについて詳しく解説します。
アクセス
2022年6月現在、ザンスカール地方のパドゥムへ行くには2種類のルートがあります。
ラダック北西部のカルギルから行く方法と、マナリ(ヒマーチャル・プラデーシュ州)から行く方法です。
①カルギル〜パドゥム
長い間、ザンスカール地方へのアクセスとして一般的だったルートです。
レーからカルギルまで、バスで8時間ほどかかります。
その後、カルギルでタクシーの運転手と交渉してパドゥムまで行くことになります。
カルギル〜パドゥムは10時間ほどです。
②マナリ〜パドゥム
最近新しく開通したルートで、車で10時間弱。
道路はまだ作業中なのか、アスファルトできれいに舗装された道路と凹凸の激しい悪路が混在しています。
カルギル経由のルートよりは時間が短いですが、まだ新しいルートということもあって、マナリで交通手段を探すのは難しいかもしれません。
パドゥム市内では、マナリへ行くシェアジープを頻繁に見かけました。
パドゥム→マナリの移動であれば、便利に利用できそうです。
現在、レーから直接ザンスカールへ抜けられるようなトンネルの建設作業中だという話を聞きました。
近い将来、パドゥムへのアクセスがさらに向上するかもしれません。
メインストリート
パドゥムには、食堂やゲストハウスが密集するメイン通りがあります。
ゆっくり歩いても10分で往復できてしまうような短い通りですが、老若男女が集まっていて活気があります。
食堂
パドゥムの食堂で提供される食事のほとんどがチベット料理です。
チベット料理は日本食と似た味付けのものが多いので、食事面で困ることは少ないと思います。
個人的には、うどんのようなトゥクパ(Thukpa)の中でも、モモが上に乗ったミックス・トゥクパ(Mix Thukpa)が一番美味しかったです。
トゥクパの具材や量によって異なりますが、値段は100ルピー前後。
四つ角の八百屋の上にある食堂がおすすめです。
ゲストハウス
通り沿いには、ゲストハウスがたくさんあります。
1階が食堂、2階がゲストハウスというお店が多いようです。
ぼくは、ザンスカールキッチン(Zanskar Kitchen)というレストランに併設されたゲストハウスに宿泊しました。
清潔感のある個室で、1泊1,000ルピーでした。
パドゥムの中でも良い方の部屋だったと思います。
ここのオーナーがツアー会社も経営していて、移動の相談にも親切に対応してくれました。
ゴンパ
パドゥムの周辺には、日帰りで訪れることができるゴンパがいくつかあります。
パドゥム自体の観光としては、ゴンパ訪問がメインになると思います。
美しい景色を見ながら、散歩がてらゴンパを訪問してみてください。
参考>>パドゥム周辺のゴンパ紹介
まとめ
ザンスカール観光の拠点となる町パドゥムの紹介でした。
高く険しい山々に囲まれていて、訪れるのが非常に大変です。
しかしその反面、他の地方ではみられないような美しい自然と独特の文化に触れることができます。
時間に余裕があれば、ぜひ訪れてみてください。