インド観光の目玉の一つとして、ヒンドゥー寺院があげられます。
特に南インドは、立派なゴープラム(塔門)を持つ鮮やかなヒンドゥー寺院が多く、寺院巡りが観光のメインになるといっても過言ではありません。

観光地とはいえ、ヒンドゥー寺院は地域住民から信仰を集めている宗教施設です。寺院を訪れる際、外国人である我々は、特に配慮しないといけないことがいくつかあります。

この記事では、南インドのヒンドゥー寺院を観光する際に気をつけなければいけないことを6つ紹介します。

1, 土足厳禁!

ヒンドゥー寺院は土足厳禁です。
ゴープラムをくぐる前に、必ず履き物を脱ぎましょう。
寺院巡りをする際は、履き物の着脱が多くなるため、サンダルを履くことをおすすめします。

履き物はゴープラムの周辺に放置するだけですが、寺院によっては靴預け料がかかる場合もあります。
あまり心配はいらないと思いますが、盗難が不安な人はビニール袋等に入れて持ち運ぶと良いでしょう。
ゴープラムの周辺には物乞いがいることが多いので、彼らに靴を見てもらっておいて、帰りにチップを渡すのもスマートかと思います。

裸足で寺院の中に入るわけですが、寺院の中と言っても屋外の部分が多いため、真夏の昼間に寺院を訪れることはおすすめしません。
アスファルトが太陽で熱せられ、足の裏を火傷してしまうからです。
ちなみに、インド人は熱々のアスファルトの上を裸足で歩いても、何ともなさそうです。

また、足の裏が汚れるので、気になる人はウェットティッシュを持参するといいと思います。

2, 本堂内は撮影禁止!

南インドのヒンドゥー寺院は、中心に神像が安置された本堂があり、その周りを屋内外の回廊で取り囲んだ作りになっています。

ほとんどの寺院で、屋外の部分は自由に写真撮影ができますが、中心の本堂は写真やビデオの撮影が禁じられているところが多いです。
「No Photo」といった看板が、わかりやすく掲示されています。

写真を撮っていいか不安な場合は、周囲のインド人観光客の様子を探るか、神官の方に直接尋ねてみるといいと思います。

3, ONLY HINDU の場所もある!

先ほど、本堂内の写真撮影について書きましたが、そもそも本堂にはヒンドゥー教徒しか立ち入れない寺院もあります。
その場合は、入り口のところに「Only Hindu」と書かれているので、絶対に守るようにしましょう。

ぼくは、看板を見落として、うっかり立ち入りそうになってしまったことがありましたが、その時は周りの人から止められました。

4, 短パンNGの場所もある!

東南アジアの仏教寺院では、短パンやタンクトップがNGであることが多いです。
一方、南インドのヒンドゥー寺院はその辺の規制が緩いです。ヒンドゥー教の神官は上半身裸であることが多く、伝統的に肌の露出はタブー視されていなかったようです。

タミル・ナドゥ州内の寺院巡りをしましたが、半分以上の寺院が短パンOKでした。
ただ、3割くらいの寺院では短パンが許されなかったので、注意が必要です。

短パンNGでも、ジャージやジーンズはOKだったので、足が隠れていれば問題ないようです。
最初から長ズボンを履いておくのが無難です。

ただ、高温多湿な南インドでは、普段は短パンの方が良い!という人もいると思います。
その場合は、ドーティを携帯しておきましょう。
ドーティは白色かオレンジ色をした、ほぼ無地の腰巻きです。コンパクトに折り畳むことができるし、安いものだと100ルピー(約150円)くらいで買うことができます。
ただし、同じ腰巻きとは言っても、庶民が履いているルンギーとは違うので注意しましょう。
ルンギーはカジュアルな履き物なので、短パンNGのところはルンギーも同様にNGです。

5, カメラ持ち込み料を取られることもある!

基本的に寺院内は写真撮影が可能ですが、カメラ持ち込み料を徴収する寺院もあります。
20ルピー程度なので、ちゃんと払いましょう。

スマホで写真を撮る場合は、お金を払わなくても良いこともあります。
あくまでも、カメラにかかる料金ということです。

6, お祈りをしている人の邪魔にならないようにしよう!

最後に、最も基本的なことです。
ヒンドゥー寺院は観光地である前に、人々の祈りを捧げる場所です。

建物の中で邪魔になったり、お祈りをしている人を近くで撮影したりするようなことは控えましょう。

まとめ

以上、南インドのヒンドゥー寺院観光で注意すること6選でした。

これはあくまでも、ぼくがタミル・ナドゥ州の寺院巡りをしていて気づいたことです。
北インドや他の州では、上の項目も変わるかもしれません。

いずれにせよ、宗教施設であることを忘れずに、「観光させてもらっている」という謙虚な気持ちでいることが大切だと思います。
その上で、観光を楽しみましょう!

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