「インドは1年中暑い国」と思われがちですが、実はそうではありません。
首都のデリーをはじめ、人気観光地が集まる北インドには寒い冬が訪れます。
また、1日の寒暖差が激しい砂漠や、年間を通して冷涼な高原など、インドにも寒冷な時期や地域があるのです。
常夏の南インドでも、冬季の朝晩は20度近くまで気温が下がることがあり、肌寒く感じることもあります。
日本人としては、寒い時には熱いシャワーを浴びたくなるものですが、インドではそんなに簡単には事が進まないのです。
というわけで、本日はインドのシャワー事情について説明します。
ギザって何⁉︎
インドの浴室には、ギザというものが設置されています。
頭上にある大きなタンクがギザです。
このタンクに溜められた水を沸かして、熱湯を作るシステムになっているのです。
大抵は、浴室の照明のスイッチと並んで、ギザのスイッチもあります。
この場合は右端のスイッチですが、電源を入れるとギザが起動して沸騰が始まります。
タンクの大きさにもよりますが、全て沸くまでに20分前後かかります。
中のお湯を使い切ってしまったり、沸騰が終わった状態で放置してしまったりすると、再度沸かし直さないといけません。
大人一人がシャワーを浴びる分には問題ありませんが、複数人が立て続けにシャワーを浴びたり、浴室にお湯を溜めようとしたりすると、お湯が足りなくなってしまう事があります。
そうなると、新しく沸騰するのを待たなくてはいけなくなるため、非常に不便です。
以上、インドのシャワー事情でした。
日本のシャワーとは異なり、すぐにお湯が出るわけではないので注意が必要です。
入浴する20分くらい前には、ギザのスイッチを入れるのを忘れないようにしておきましょう。