インドといえばIT大国のイメージが強いと思いますが、街中では電子決済が広く浸透しています。
その背景には、インド国内で高額紙幣が使いづらかったり、偽札が横行していたりして、現金に対する信用度が低いといった理由があるようです。
さて、本日は、使いこなせると非常に便利な電子決済アプリ「Paytm」について説明します。
Paytmとは
Paytm(ペイティーエム)は、インド国内で普及している電子決済アプリです。
スーパーマーケットやレストランはもちろんのこと、ローカル食堂や屋台などでも、このアプリで支払いができることがあります。
目印はレジ横に置かれたQRコード。
このスタンドがあるお店なら、Paytmで決済ができます。
また、Paytmではアプリ間での送金、光熱費や通信料の支払いもできます。
ここまで読んで、「ああ、インド版のPayPayね」と思われた方も少なくないでしょう。
アプリでできることは、ほとんど同じです。
なぜなら、インドのPaytmが日本のPayPayに技術提供をしているからです。
Paytmの設立が2010年。PayPayは2018年に設立されています。
そのため、どちらかというと「PayPayが日本版のPaytm」といった方が正確かもしれません。
入金の仕方
まずは、アプリをダウンロードし、アカウントを作成する必要があります。
ここで注意なのですが、アカウント作成の際にインドの電話番号が必要になります。
つまり、インドでSIMカードを購入していないと、このアプリを使用することができないのです。
反対に言うと、インドでSIMカードを購入した人は、ぜひこのサービスを利用してみてください。
さて、アカウントを作成したら、さっそく入金してみましょう。
アプリ画面を下の方にスクロールすると、「Paytm Wallet」という項目が現れます。
ここをタップすると、以下のような画面が表示されます。
「Paytm Wallet」が見つけられない場合は、右上の虫眼鏡から検索する方法もあります。
「Add money」と入力すると、入金画面に飛ぶことができます。
Paytm Walletの画面で、入金したい金額を打ち込むと、その方法を選ぶ画面に進みます。
銀行口座からの引き落としやネットバンク、クレジット/デビットカードを使用した入金方法があります。
あとは、画面の指示に従って口座やカードの情報を入力していくだけです。
最後に、スマホのメッセージでOTP(ワンタイムパスワード)を確認して、入金は完了です。
入金ができない場合は、銀行口座やクレジットカードに問題がある場合が多いです。
ネットでの決済が可能な設定になっているか等、ご確認ください。
支払いの仕方
支払いの仕方は簡単です。
お店のレジにこのようなスタンドがあるので、PaytmのアプリでQRコードを読み込みます。
アプリを立ち上げて、下段にある「Scan Any QR」というボタンをタップすると、QRコードの読み取り画面になります。
QRコードを読み込んだら、金額を入力する画面が出てくるので、代金を入力して支払いのボタンを押します。
これで、完了です。
ここまでの操作は自分で行いますが、後からトラブルが起こるのを防ぐために、店員と金額を確認しながら行うのが良いと思います。
まとめ
インドの便利な決済サービスPaytmの紹介でした。
インドのお店では、お釣りがないため高額紙幣が使えないことが多くあります。
日本円で750円相当の500ルピー札ですら、使い勝手が悪い時があります。
Paytmで支払いができれば、細かい手持ちはなくても大丈夫です。
また、防犯上の理由で、現金を持ち歩くのは控えたいという人もいると思います。
スマホさえあれば代金の支払いができるので、Paytmは便利です。
ぜひ、Paytmを使いこなしてみましょう。