チェンナイには、インド最古の歴史を誇るショッピングモールがあります。
その名も、スペンサー・プラザです。
先日、スペンサー・プラザに行ってみたので、写真を中心に情報を紹介したいと思います。
アクセス
スペンサー・プラザはチェンナイ市の中心部に位置しています。
近くには、エクスプレス・アベニューという近代的なショッピングモールがあります。
市内の有名な観光地が密集しているエリアにあるので、観光のついでに立ち寄ることができます。
ただ、後ほど詳しく説明しますが、2022年2月時点ではシャッターを閉めている店が多かったので、観光地としての訪問はあまりオススメしません。
スペンサー・プラザの歴史
Wikipediaに掲載されていた情報をまとめました。
1864年 建物の完成
1895年 商業施設としての営業が開始
1983年 火災により建物が消失
1991年 再建
残念ながら現在の建物は最初期のものではないらしいですが、全体的に古めかしい雰囲気のモールです。
内部に潜入！
それでは、モールの中の様子を紹介したいと思います。
ショッピングモールとはいうものの、近代的なものではなく、小さなテナントがたくさん入った市場のようなイメージです。
いわゆる、アジアの雑多で胡散臭い雰囲気が味わえる場所となっています。
内装が凝っているところもあり、建物の中を歩いているだけでも楽しいです。
随所でシュールな光景を目にすることができます。
インド国内でもトップレベルの売り場面積を誇る大きなモールですが、感染症の影響なのか、シャッターを閉めているお店が多く、閑散としていました。
廃墟のようになっているゾーンもたくさんあり、全体的に活気はありませんでした。
体感としては、全テナントの3割くらいしか営業していない印象を受けました。
ぼくは午前中に訪問したのですが、11時から店を開くところも多いらしく、時間的な問題もあったのかもしれません。
先ほど、「雑多な雰囲気」とは書きましたが、「熱気」は全くないので、その点を期待して行くとかなり拍子抜けすると思います。
テナントの紹介
スペンサープラザには、小さなテナントがたくさん入っていますが、大きく分けて以下の4つに分類できます。
- 服飾系(偽ブランドが多い)
- 宝石系
- 薬局系
- カシミール系
服飾系テナントは、わずか300円ほどの有名ブランドのロゴが縫い込まれたTシャツなんかが売られています。
薬局では、アーユルヴェーダ商品が売られていることが多いです。
日本では割高なオーガニック化粧品がかなり安い価格で売られており、ヒトプラセンタジェルは特に破格です。
カシミールショップの紹介
スペンサープラザの中でも特に目立つのが、カシミール系のテナントです。
インド北部に位置しているカシミールは、パキスタンと国境を接する辺境の街です。
国境を巡って、今も小競り合いが起きています。
イスラム教が主流ながらも、ヒンドゥー教やチベット仏教の影響を受けた独自の文化をもっていることで知られる地域です。
また、標高8,000mを超える山々を抱える山岳地帯で、この地域原産のヤギの毛から作られる織物はカシミアとして有名です。
カシミールショップが多いので、スペンサープラザは北インドや中東の顔立ちをした人を多く見かけます。
グランドフロアの入り口近くにあるカシミールショップで買い物をしたので、店内の様子を紹介します。
ハイドメイドの工芸品やカシミアのストール、香水、絨毯などが売られています。
店内はどことなくアラビアンな香りがしています。
インドの物価で考えたら割高ですが、日本のエスニック雑貨店に比べたらやや安いくらいの価格設定です。
観光客を相手にしているからか、意外と高く感じてしまうのは否めません。
店員のお兄さんが積極的に商品の説明をしてくれますが、そこまで強引な感じはありませんでした。
香水をつけてくれたり、瞑想で使用するシンギングボウルの体験をさせてくれたりしました。
商品に値札はついていますが、値段交渉は可能です。
ぼくは工芸品を2点購入して、併せて2,300ルピーだったのですが、2,000ルピー(3,000円)にしてもらいました。
購入したものの紹介
今回購入した工芸品を紹介します。
大理石のペン立て 1,700ルピー(2,550円)
石製の灰皿 600ルピー(900円)
持ち帰りに際して、プチプチで丁寧に梱包してくれました。
自宅では、線香入れと香炉として活用しています。
最後に、お店の名刺を貼っておきます。
商品の種類が豊富で、店員のお兄さんが親切に対応してくれるので、カシミールショップに興味がある方はぜひ行ってみてください。
まとめ
以上、インド最古のショッピングモール、スペンサープラザの紹介でした。
スペンサープラザは『地球の歩き方』にも掲載されている場所ですが、観光名所としてはあまりオススメしません。
シャッターを下ろしている店が多く、活気が全くないからです。
また、紹介したように、テナントの種類にも偏りがあります。
ただ、薬局やカシミールショップがたくさんあるので、それらに興味がある人は行ってみると楽しいかもしれません。
