世界で一番売れているビスケットをご存知でしょうか。

それがこちら、

可愛らしい女の子のイラストが特徴の商品、Parle-G(パールジー)です。
日本では馴染みのないパッケージですが、インドでは知らない人がいないというほど人気のビスケットです。

世界最大のシェアを誇っている秘密は、人口大国のインドで愛されているところにあるのです。
アメリカの統計会社による調査によると、世界のビスケット消費量の半分ものシェアを占めている年もあったとか。

このParle-Gですが、商品として非常に長い歴史をもっています。

Parle-Gの歴史

Parle-Gは、Parle Productsという菓子メーカーが販売しています。
Parle Productsは1929年にムンバイで誕生した老舗メーカーで、1939年にParle-Gの販売を始めました。
実に、70年以上もの歴史があるビスケットということになります。
1947年のインド独立後は大規模なキャンペーンを展開し、イギリスブランドに代わる国産商品としての地位を確立しました。
商品名のGはもともとグルコースを意味していましたが、のちに「G for Genius」のスローガンを掲げています。

どのスーパーマーケットに行っても、必ず陳列されています。

Parle-Gが人気の理由

この商品が広く長くインドの方から愛されているのには、いくつかの理由があります。

①安心安全な原材料

インドはベジタリアン大国ですが、ピュアベジタリアンの人でも食べられるように、Parle-Gには卵やショートニングが使用されていません。
また、アレルギーを持っている人でも、安心して食べることができるのです。

②低価格

Parle-Gは、手頃な価格で買うことができます。
例えば、上の写真の商品はビスケットが20枚ほど入っていましたが、価格は10ルピー(15円)でした。
庶民層でも、簡単に買える価格に設定されているのです。

③強力な流通網

Parle-Gは国内600万店以上の小売店で販売されています。
日本全国のコンビニ数が約5万6千店であることを考えると、いかにインド国内で広く浸透しているかがわかると思います。

高級路線!?のParle-G

Parle-G GOLDという名前の商品もあります。
金色の包装で高級感がありますが、価格は通常のものとほとんど同じです。
味は通常のものよりも、甘さが強くなっています。

Parle-GのCM

Parle-Gのコマーシャルビデオが、YouTubeで公開されています。

こちらのCMは現地の言葉が用いられているので正確な意味はわかりませんが、「Parle-Gを食べれば、優しくて賢い子どもになる」というメッセージを読み取れます。

こちらは英語字幕があるので、意味がわかりやすいと思います。
Parle-Gの消費者から集めた実際のエピソードをドラマ風に仕立てたもので、いかにインド国民の間で愛されているお菓子であるかがわかります。

まとめ

インドの国民的なお菓子、Parle-G
チャイに浸して食べるのが、インド流の食べ方です。
アツアツであま〜いチャイに浸けて、ふやかしたビスケットは格別の美味しさです。

イギリス植民地時代に根付いた紅茶文化の影響か、インドにはさまざまな種類のクッキーやビスケットが売られています。

国内のスーパーや小売店ならどこにでも売られているので、インドに訪れた際はぜひ買ってみたらいかがでしょうか。
安いので、バラマキ用のお土産としてもおすすめですよ。

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