シヴァの聖地の一つとされるタミル・ナドゥの地方都市、ティルヴァンナマライ(Tiruvannamalai)
ヒンドゥー教の世界観で宇宙を構成する5要素「地・水・火・風・空」のうち、ティルヴァンナマライは「火」を象徴する場所だとされており、国内外から多くの巡礼者が集まります。

街の中央にそびえるアルナーチャラ山では、11〜12月にかけて大祭が行われ、山頂で巨大な火が燃やされます。

この記事では、聖なる街ティルヴァンナマライの観光情報を紹介します。

アクセス

チェンナイのCMBTバススタンドから、直通バスで4時間かかります。

CMBTバススタンドは、南アジアでも最大規模のバススタンド。

ティルヴァンナマライ行きのバスは、1番のプラットホームから発車します。
行き先がタミル語表記なので分かりづらいですが、スタッフに確認すれば優しく教えてくれます。

バスに乗り込んでから、車掌に運賃を支払います。
チェンナイ・ティルヴァンナマライ間の運賃は205ルピーでした。

他には、プドゥチェリーやベンガルールなどとも直行バスで繋がっているようです。

観光案内

アルナーチャレーシュワラ寺院(Arunachaleshwar Temple)

シヴァ神を祀るヒンドゥー寺院で、インド国内でも最大級の大きさを誇ります。
敷地面積は10haもあり、敷地内はのんびりした雰囲気に包まれています。

四方に巨大なゴープラムが建てられていますが、特に東側のゴープラムがメインの入り口で、66mもの高さがあります。

寺院の周りには市場があり、活気に溢れています。

ラマナスラマム(Sri Ramanasramam)

寺院から歩いて20分ほどのところにあるアーシュラムです。
ティルヴァンナマライに住んでいた聖者、ラマナ・マハルシを慕う人々によって建てられました。

敷地内には、ホールや図書館などがあります。
熱心にお祈りをしたり、じっと瞑想をしたりする人が多く、落ち着いた雰囲気です。

参考>>公式ホームページ

このアーシュラムの近くの路地には、手頃なゲストハウスがたくさんあります。

アルナーチャラ山(Arunachala Mountain)

街の中心にそびえる高さ800mの山です。
山自体がシヴァリンガそのものだとされており、山中には瞑想所が点在しています。

登山道の入り口は2ヶ所あり、それぞれアルナーチャレーシュワラ寺院とラマナスラマムの近くです。
石畳が整備されており、傾斜も緩いので歩きやすいです。

ラマナスラマム側から登ると、途中でビュースポットがあります。

ヒンドゥー寺院を真正面から見下ろすことができ、とても景色が良いです。

前述の通り、山中には瞑想所がいくつかあり、実際に修行中のサドゥー(ヒンドゥーの修行僧)がいます。
サドゥーの中には、修行の一環としてしゃべることを禁じている人もおり、瞑想所の中は厳かで神秘的な雰囲気が漂っています。
観光客であっても、洞窟の中で瞑想をすることが可能です。

オーロ・ウシャ(Auro Usha)

観光スポットではありませんが、レストランの紹介です。
ラマナスラマムの近くにあり、観光のついでに立ち寄ることができます。

店内は広々としており、清潔感があります。
インド料理だけでなく、中華やパスタ料理なども提供されています。

まとめ

チェンナイ近郊にある聖なる街、ティルヴァンナマライの紹介でした。
市内は活気のある地方都市でありながら、寺院やアルナーチャラ山は聖地らしい厳かな雰囲気が漂っています。

また、チェンナイとティルヴァンナマライの間には、岩山の上に立つジンジー城塞という観光スポットがあります。
こちらは別の記事で紹介したいと思います。

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