インド最北の地、ラダック(Ladakh)。
ラダック観光の拠点となるレー(Leh)から西に約150km行ったところに、ヌブラと呼ばれる渓谷地帯があります。
2つの川によって形成された渓谷で、緑豊かなオアシスの村が点在しています。
特徴的な集落が多く、目的に応じて旅を楽しむことができます。
この記事では、ヌブラのアクセス方法と渓谷の様子を紹介します。
!注意!
ヌブラ渓谷に行くには、入域許可証(パーミッション)が必要です。
発行はレーのツアー会社で請け負ってくれます。
午前中のうちにパスポートを預けておけば、その日の夕方までには発行されます。
アクセス
レーのバスターミナルから直行バスが出ています。
バスは1日1便の運行で、朝の7時半に出発します。
シーズン中は混み合う可能性があるので、前日までに窓口でチケットを購入しておくと良いです。
レンタルバイクという選択肢もありますが、未舗装だったり、断崖絶壁の細い道だったりすることが多いので、バイクに乗り慣れていない人にはおすすめできません。
その他、レーから車をチャーターしたり、シェアタクシーに乗ったりするという方法もあります。
バスだと日帰りすることができないので、日程が限られている人はチャーター車をお勧めします。
道中の絶景
レーからヌブラへ行くには、高い峠を越える必要があります。
そのため道中では、高山でしかみられないような絶景を楽しむことができます。
道中で最も高い峠はカルドゥン・ラ(Khardung La)といって、車が通行可能な道路としては世界で最も標高が高い、とインド政府は主張していますが、真偽は不明だそうです。
カルドゥン・ラの標高は、17,982フィート(約5,480m)ということになっています。
山頂には雪が積もっており、バスが通過するときには粉雪が舞っていました。
ヌブラ渓谷
バスの場合は7時間ほどで、渓谷で最大規模のデスキット(Deskit)という村に着きます。
村に近づくにつれ緑が増え、車窓からの風景は深い谷へと変化していきます。
渓谷沿いにある村のうち、4つを紹介します。
①デスキット(Deskit)
ヌブラの中心地で、ゲストハウスや食堂が集まっています。
各方面へ行くミニバスが発着するターミナルもあります。
村の南側に建立されたデスキット・ゴンパには、巨大な仏像があります。
②フンダル(Hundar)
近くに大きな砂丘があり、ラクダ乗り体験ができます。
③トゥルトゥク(Turtuk)
パキスタンとの停戦ラインからわずか数kmしか離れておらず、ムスリムが多い村です。
2022年6月時点では、バス便がなく、タクシーでしか行くことができないということでした。
④パナミック(Panamik)
上記3村とは反対側の渓谷にある村で、温泉が湧いています。
公営浴場や温泉旅館があります。
まとめ
個性的な村が点在するヌブラ渓谷の紹介でした。
レーからの日帰りも可能ですが、いろいろな村に訪れようとすると駆け足になってしまいます。
日程にゆとりをもって訪れるのをおすすめします。