奥深い山脈に阻まれたインド最北の地、ラダック(Ladakh)。
かつては、仏教を信仰するラダック王国が栄えていましたが、今はインド領になっています。
今なおチベット仏教が根付いている土地で、インドの他地方とは隔絶した独特の文化と、5,000m級の山々に囲まれた壮大な自然で知られています。
この記事では、そんなラダックの中心都市レー(Leh)に建立されたナムギャル・チェモ・ゴンパ(Namgyal Tsemo Gompa)を紹介します。
アクセス
レー王宮のそばに建てられています。
入り口まで車道が続いており、車で行くことができますが、歩いて行くとなると遠回りになってしまいます。
レー王宮の駐車場から、獣道のような上り坂が伸びています。
これがショートカットなので、足腰や体力に自信がある人はここから登って行くのがいいと思います。
また、レー王宮の北西方向にある Sankar Road 沿いにも、ゴンパに続く階段があります。
以下のマップで示すガソリンスタンドの左側に細い路地があり、その先が階段の入り口になっています。
普通の民家が立ち並ぶ中に入って行くことになりますが、構わずに進んでいくと階段にぶつかります。
段数は多いですが、よく整備されていて歩きやすいので、足腰に自信のない人でも山頂まで簡単に登ることができます。
入場料
ゴンパの最上階に行くときに、20ルピーが徴収されました(2022年6月現在)。
ただ、最上階にゴンパらしい何かがあるかというと微妙です。
見晴らしがよくて、風が気持ちがいいので、展望台のような感じです。
ナムギャル・チェモ・ゴンパ(Namgyal Tsemo Gompa)
「ゴンパ」とは僧院という意味で、英語では monastery と言います。
ラダックの他のゴンパは迷路のように入り組んでいて、修行僧がいることが多いです。
しかし、このゴンパは規模が小さく、ぼくが観光した限りでは修行僧の姿も見当たりませんでした。
現在は、日常的には機能していないのかもしれません。
ゴンパから反対側の丘にかけて、カラフルな布のタルチョがかけられており、風になびく様子は息を呑む美しさです。
まとめ
城塞のように築かれる他のゴンパに比べると、やや迫力に欠ける印象です。
ただ、最上部から一望できる景色と、風になびくタルチョは圧巻です。
レー王宮やメイン・バザール観光のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。