プドゥチェリー観光の最大の目玉、Auroville(オーロヴィル)について解説します。
オーロヴィルは、民族や国籍、思想信条を超えた調和を目指す共同体です。
1968年に、宗教家であるオーロビンド・ゴーシュのパートナーであるフランス人女性ミラ・アルファサによって設立されました。
誤解されやすいところなのですが、オーロヴィンドは宗教施設ではありません。
理想郷や環境都市と称されることが多く、実験的な都市として、ユネスコやインド政府からも援助を受けています。
参照 >> Auroville公式ホームページ
オーロヴィル憲章
【The Charter of Auroville】
1, Auroville belongs to nobody in particular.Auroville belongs to humanity as a whole. But to live in Auroville one must be a willing servitor of the Divine Consciousness.
2, Auroville will be the place of an unending education, of constant progress, and a youth that never ages.
3, Auroville wants to be the bridge between the past and the future. Taking advantage of all discoveries from without and from within, Auroville will boldly spring towards future realizations.
4, Auroville will be a site of material and spiritual researches for a living embodiment of an actual Human Unity.
(28 February 1968)
The Charter of Auroville1, Auroville belongs to nobody in particular.Auroville belongs to humanity as a whole. But to live in Auroville one must be a willing servitor of the Divine Consciousness.
2, Auroville will be the place of an unending education, of constant progress, and a youth that never ages.
3, Auroville wants to be the bridge between the past and the future. Taking advantage of all discoveries from without and from within, Auroville will boldly spring towards future realizations.
4, Auroville will be a site of material and spiritual researches for a living embodiment of an actual Human Unity.
(28 February 1968)
【オーロヴィル憲章】
1,オーロヴィルは、特定の何者にも属さない。オーロヴィルは人類全体に属する。しかし、オーロヴィルに住むためには、神聖な意識に対して進んで奉仕しなくてはならない。
2,オーロヴィルは、終わることのない教育と絶え間ない進歩、そして老いることのない若者の場所となるだろう。
3,オーロヴィルは、過去と未来の架け橋を目指す。外側や内側から見出される全てのものを生かして、オーロヴィルは未来の実現に向けて、大胆に跳躍するだろう。
4,オーロヴィルは、真の人類共同体を具現化するために、物質や精神の探求の場となるだろう。
(1968/2/28)
今から50年以上前に制定されたものですが、理念としてはSDGsの先駆けのような感じがします。
アクセス
プドゥチェリーから北に10kmほど離れたところにあります。
行政区分としては、タミルナドゥ州に属します。
公共交通機関の利用は不便らしいので、オートリクシャーをチャーターしていくと良いです。
300〜400ルピー(450〜600円)くらいが相場かと思います。
南インドのオートリクシャーはあまりふっかけてくることがないので、楽に料金交渉ができます。
プドゥチェリー市内にはレンタルバイクの店もたくさんあるので、バイクで行く方法もあります。
ただし、交通事情のよくないインドでは事故のリスクも高いため、よほど自信がある人以外は避けた方が無難かと思います。
参考までに、ぼくが宿泊した安宿では、バイクの1日レンタル代は400ルピー(600円)とのことでした。
オーロヴィル
オートリクシャーで行く場合は、「オーロヴィル」と伝えればすぐに分かります。
敷地の入り口のところまで連れて行ってもらえます。
まず、ビジターズ・センターまで行く必要があるのですが、整備されている一本道を歩くだけなので、迷う心配はありません。
他の観光客もいるので、ついていきましょう。
道はよく整備されています。
イメージとしては「青少年自然の家」のような雰囲気です。
道中、オーロヴィルの沿革を説明する立て看板があります。
世界各国から移住者が集まっており、中には日本人もいるようです。
ビジターズ・センター
最初に、観光客はビジターズ・センターに行きます。
オーロヴィルの理念や歴史、活動状況を学ぶことができます。
観光の目玉であるマトリマンディルの模型や内部写真を見ることもできます。
マトリマンディルまで行くには、ビジターズ・センターの出口でチケットを受け取る必要があります。
チケットは無料でもらえます。
マトリマンディル
マトリマンディル(Matrimandir)とは、オーロヴィルの中核にある巨大な瞑想場です。
金色に輝くゴルフボールのような形をしています。
瞑想場までは、ビジターズ・センターからさらに1kmほど歩きます。
定期的にシャトルバスも発着しています。
瞑想場までの道もきれいに整備されています。
牛も歩いています。
道中、太陽光発電のパネルも見かけました。
さすが環境都市ですね。
さて、自然の中をのんびり歩いて、ついにマトリマンディルに到着。
なかなか独特な見た目をしています。
前日までに予約をしていれば、中に立ち入って瞑想することができようです。
遠目から眺める分には、予約なしでも見学可能です。
また、オーロヴィル内にはゲストハウスがあったり、住民がワークショップを開催していたりするようなので、興味がある人はぜひ公式ホームページをご覧ください。
カフェや土産物屋など
一般的な観光客が立ち入ることができるエリアは限られていますが、中にはカフェや土産物屋もあります。
お土産のラインナップは、自然素材の衣服、お香やロウソク、ヨガやオーロビンド関連の書籍、鞄などの民芸品など。
どれも買い求めやすい価格でしたが、特に香り系は種類が豊富で値段が安いのでおすすめです。
カフェでサンドイッチを食べました。
美味しかったです。
南インドのサンドイッチは、食パンをトーストしているものが多いです。
市内のギフトショップ
プドゥチェリー市内にも、オーロヴィル直営のギフトショップが何店かあります。
オーロヴィルまで足を伸ばす時間はないが気になるという方や、オーロヴィルで買い忘れたものがあるという方は、ぜひ行ってみてください。
プドゥチェリーには名物のお土産が特にないので、オーロヴィルグッズがいいお土産になると思います。
まとめ
世界最大の理想郷、オーロヴィルの紹介でした。
ぼくは一般的な観光・見学しかしませんでしたが、事前予約をすればもっとディープな体験ができるようです。
プドゥチェリーに訪れた際は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。