南インドのチェンナイは、インド国内の他地域と比べて教育水準が高く、豊かな文化をもつ都市として知られています。

この記事では、そんなチェンナイの豊かな文化を象徴する存在として、世界的に高い評価を得ている出版社「Tara Books(タラブックス)」を紹介します。

Tara Books公式ホームページ

Tara Booksとは

タラブックスは、チェンナイにある独立系の出版社です。
紙から製本までハンドメイドで行われる絵本や、インドの民族芸術を取り入れたり、社会的メッセージが込められたりした本の出版によって、国際的に高い評価を受けています。

創業は1994年。
インドではまだ女性が起業することが珍しい時代でしたが、ドイツへの留学経験があった設立者のギータ・ウォルフは、新しい価値観をもっていた女性でした。
代表作である『The Night Life of Trees(邦題:夜の木)』が国際原画展で賞を受賞したことがきっかけとなって、タラブックスの名は世界中に広まります。
少部数の出版スタイルでありながら、タラブックスから出版された絵本は世界中の言語に翻訳されています。
また、2017年〜2019年には、日本でも巡回展示会が開催されていました。

アクセス

出版社兼書店の建物は、市の中心部から南下したところにあります。
周りは閑静な住宅街になっていて、世界的に有名な出版社があるようには思えない雰囲気です。

店舗の様子

目印は、さりげなく立っているこの看板だけです。
建物の周りは住宅街になっていて、少年たちがビー玉で遊んでいました。

入口は分かりづらいです。
網戸が張ってあって窓のようですが、ここから入れます。

建物に入ってすぐ右手のところに、コロナ対策を呼びかける張り紙が貼ってあります。
出版社らしい独特なイラストで、タラブックスの絵本はこういうテイストのものが多いです。

建物の中は、ギャラリーのような静謐な空間になっています。
インドの喧騒を忘れてしまいそうなステキな雰囲気です。

タラブックスが手がける絵本が整然と陳列されています。
絵本以外にも、写真集やポストカードが売られていました。

絵本を買ってみた

気に入った作品があったので、絵本と写真集を買いました。

壁画風の絵本とインド国旗をモチーフにした写真集です。
タラブックスは小さい子どもを対象にした絵本を中心に出版しているので、簡単な英語で描かれたものが多いです。
日本人にとっても、英語の勉強にもってこいだと思います。

さて、気になる価格ですが、絵本は200ルピー(約300円)、写真集は500ルピー(約750円)でした。
破格に安いです。
日本で同じものを買おうとすると、この何倍もの値段がします。

まとめ

以上、チェンナイの名物出版社「Tara Books(タラブックス)」の紹介でした。
インドの民族芸術を取り入れながらも、時代を先取りしたメッセージを発信する絵本たち。
チェンナイに訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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